※大野智 作品集・個展『FREESTYLE』の内容について触れております。※
※まだ、御覧になっていない方、内容を知りたくない方は御注意ください。※
フィギュアコーナーを抜け、右に曲がると、ペインティング&ドローイング&オブジェコーナー。
まずは空いている右手側から見ることに。
p.81,67~70,74,94のfather&motherの絵、その他作品集に掲載されていないもの数点(順不同)がひとつひとつ額におさまった状態で展示されてます。その間に、p.86のイス。
特に、p.68とp.81の作品は、既に何度も見ているはずなのに、ものすごい勢いで迫ってくるんです。あのパワーって、本当にどこからくるんだろう…。
作品集に掲載されていない、何気なく描いたようなスケッチも、すごく印象的でした。
目だけ描いてあるやつとか、皮膚がない顔とか、顔を斜めに切り取ったやつとか、どれも独特の世界観があるんです。
で、共通して言えるのは、やっぱり“目”。
目がリアルだからこそ、作品が“生きて”くるんだなぁって思いました。
それ以外にも、
“あ!これって、キャンバスじゃなくて、白く塗った板に描いてたのか!”とか、
“p.69はブロックみたいに張り合わせてひとつの絵にしてるんだ”とか、
“fatherの髭、一本一本めっちゃ細かく描いてるなぁ!”とか…たくさん発見があって。
イスも、手とか足の形がすごくいいんですよ!特に足!
親指の付け根から足首にかけての筋が、めちゃめちゃ色っぽい!!!
人間の身体の形って、実はすごく綺麗なんだよなぁ…。
それがましてや、大野君の身体な訳ですから…ねぇ?!(笑)
手の美しさにも、“ふぉ~!これくらいの大きさかぁ!”といちいち興奮。
右側の作品を見終え、今度は左側へ。
左側は最終的に“タツノオトシゴ”が待ち構えているため、一向に列が進みません。
本人は“気楽に”なんて言ってたけど、見る方は必死だから!
こちら側には、p.71~73,75,+1点が展示されてます。(順不同)
ここでも、また、作品の細かさに驚きました。
p.72の作品、右下のちっちゃーい“とまれ”の標識とか、
p.71の作品、タクシーの車体に貼られた料金表示、警察官の着てる制服のワッペンetc…。
描いててめっちゃ楽しいんだろうなーって思います。
作品を見ていると、“描き始めるとキリがない”っていうのがすごくよくわかる。
この警察官の右腕の筋肉っぷりといい、右手の筋といい…かっこいいっす。
p.75は私の大好きな作品でして、こちらも堪能しました!モノクロとカラーと、並んで展示。
アーチの影の濃淡のバランスが絶妙で、よくこんなところまで目が行くなーって感心しきりでした。ラクダなんて、今にも瞬きしそうだもんなぁ。
アーチとラクダをめっちゃリアルに描いておきながら、おじさんをコミカルに描いてるところも心憎い!作品の細かさに圧倒されつつ、どこかクスって笑えるんですよね。
絵を見終えると、壁が三角に出っ張った中にp.85のオブジェが。
なんでだろう…本人の顔の型をとってるはずなのに、全然似てない(笑)。
そこがまたシュールでおもしろいんだけど。
反対側には“釣”をモチーフにしたイラスト。『美術手帖』に載ってたやつですな。
これも、釣竿が生きてるみたいで、すごくかわいらしかったです。
で、その次が、宇宙服を着たサルの絵。
今まで1度も見たことのない作品でした。
私が、今回の個展で一番気に入ったのが、この、サルの絵。
個展でしか見られないのが、本当に勿体ない!!すーっごく素敵なんだもの!!
宇宙服を着たサルが宇宙空間に漂ってピースしてる絵なんですが、
よく見ると、顔のしわ、ひとつひとつがカラフルになっていて、その色合いがgalaxyな雰囲気をより一層引き立ててくれてるという…。
これはもう、見た瞬間、“おぉぉ!!!”って思いました。
こういう表現の仕方もあるのか!って。
それ以外にも遊び心満載で、宇宙服のワッペンが、
“NASA”じゃなくて“NASU”だったり、“SATOSHI”じゃなくて“SATOCHI”だったり、サルと同じように宇宙服着てピースしてる絵だったり…。
ぬあぁーーー!!ほんと、この人、大好きだーーーー!!!
顔の部分のガラスのにごり具合、ETみたいな指先もよかったなぁ…。
で、最後、ようやく見れましたよ!タツノオトシゴ!!
作品集では気付かなかったようなところも、たくさん見てきました。
頭の部分のトラ、裸で後ろ向いて並んでる絵のお尻!、立方体に“四角形”、“魂”の文字etc…もー、とにかく細かい!!
個人的には、鷲の頭がかっこよくて好きです。目の感じとか、嘴のカーブとか!
あと、“I LOVE YOU”は誰に向けて?!とか気になりますけども(笑)←ばか。
大野君は、この作品を“絵で描いた日記のようなもの”って言ってましたが、まさに“絵日記”なんでしょうね。これを描いてるとき何を思ってたのかって、ひとつひとつのパーツについて解説して欲しいくらいです。
ちなみに、何枚かの紙を貼り合わせて描かれているのは知ってたんですが、
よく見ると、紙の形も四角かったり丸かったりと、実はいろんな形のものを使ってまして、
それもおもしろかったです。
一番下には、鉛筆書きで“2007.10.30 AM2:05 約1ヵ月半”って書かれてて、
それも“素”な感じで良かったです。コンサート中も書いてたんだなぁ。
じゃあ、“魂”ってコンサートの“コン”?!(笑) …だったら嬉しいな。
このコーナーの最後には、p.76,77+数点のドローイング。
小さな紙に書かれてても、大野君の絵は、大野君の絵でした。
さて、次は禁断の(笑)、智のおもいでコーナーへ…
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